「鍵盤の場所は分かっているのに、指が動かない」
「薬指や小指だけ、思うように動いてくれない」
「ゆっくりならできるのに、曲になると指が迷子になる」
鍵盤ハーモニカを始めた大人の方から、このようなお悩みを伺うことがあります。
もしかすると、「年齢のせいだから仕方がない」と思っていませんか?
いえいえ、最初から指が思い通りに動く人ばかりではありません。
指が動かない時は、速さよりも、手の形と指使いを一つずつ確認することが大切です。
息を入れずに指だけ動かす。使う指を決める。短い部分だけ繰り返す。
この順番で練習すると、指は少しずつ動きを覚えていきます。
この記事では、楽器が初めての大人の方にもできる、1日5分のやさしい練習方法をご紹介します。
鍵盤ハーモニカで指が動かない4つの原因
指が動かないと、「もっと何度も練習しなくては」と思ってしまいます。
でも、動かしにくいまま曲を繰り返しても、同じ場所で迷ってしまいます。
まずは、何が指の動きを止めているのかを確認しましょう。
原因1 最初から速く演奏しようとしている
頭で次の音を考える前に曲が進み、指が慌ててしまいます。
原因2 鍵盤を強く押しすぎている
指や手首に力が入り、次の鍵盤へ移動しにくくなります。
原因3 毎回違う指で鍵盤を押している
同じ音でも使う指が変わると、指が動く順番を覚えられません。
原因4 楽譜・息・指を一度に考えている
初めての作業を同時に行おうとすると、指に意識を向ける余裕がなくなります。
必要なのは、指を無理に速くすることではありません。
指が迷わないように、やることを減らしてあげましょう。
最初に、力が入りにくい手の形を作りましょう
練習を始める前に、手と鍵盤の位置を整えます。
手の形が苦しいままでは、指だけを頑張って動かしても疲れてしまいます。
肩と手首の力を抜く
肩が上がっていないか、手首が大きく下がっていないかを確認します。
腕から指先までを固めず、鍵盤の上へ手をそっと置いてみましょう。
指を鍵盤から離しすぎない
次の音を押すたびに、指を高く持ち上げる必要はありません。
鍵盤の近くに指を置き、小さな動きで押します。
鍵盤ハーモニカは、ピアノのように鍵盤を強く押すことで音を大きくする楽器ではありません。
音の強さは息で変えますので、指は優しく押せば大丈夫です。
指番号を確認する
右手の場合、親指から順番に、1・2・3・4・5と番号を付けます。
親指=1 人差し指=2 中指=3 薬指=4 小指=5
「ドは1、レは2、ミは3」のように、音と指番号を一緒に確認すると、動く順番が分かりやすくなります。
指が動かない大人におすすめの1日5分練習
長い曲を何度も通して演奏する必要はありません。
まずは5分だけ、指の動きに集中してみましょう。
楽器を使わず、指を起こす
手を軽く開いたり閉じたりしたあと、親指と人差し指、親指と中指という順番で、指先を優しく合わせます。速さは必要ありません。
息を入れずに鍵盤を押す
右手の親指から小指までを、ド・レ・ミ・ファ・ソに置きます。音を出さず、1・2・3・4・5の順にゆっくり押します。
5つの音を上り下りする
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ファ・ミ・レ・ドを、止まってもよいので正しい指で押します。慣れたら、優しく息を入れてみましょう。
苦手な2音だけを練習する
ミとファ、ファとソなど、指が止まる2音だけを選びます。薬指や小指を無理に高く上げず、小さく交互に動かします。
曲の短い部分へ戻る
練習中の曲から、2小節ほどを選びます。いつもの半分くらいの速さで、決めた指使いを変えずに演奏します。
全部できなくても大丈夫です。その日に一つ、指が迷わず動いたら、立派な前進です!
指使いは、曲を弾く前に決めましょう
同じメロディーを演奏するたびに違う指を使うと、指はなかなか順番を覚えられません。
短い部分ごとに、どの音をどの指で押すかを決めておきます。
楽譜を使う場合は、必要なところだけ指番号を書いてもよいでしょう。
すべての音へ番号を書くと、今度は見る情報が多くなります。
迷いやすい音、手の位置を変える場所、指をくぐらせる場所だけに書くことがポイントです。
最初は5本全部を使わなくても大丈夫です
曲によっては、3本の指で演奏できる短い部分もあります。
最初から難しい指くぐりや、大きな手の移動を入れる必要はありません。
使う音が少なく、手の位置をあまり変えずに演奏できる曲から始めましょう。
初心者向けの曲を選ぶ基準は、こちらの記事でもご紹介しています。
指が動かない時に避けたい練習方法
速いまま、何度も同じところを繰り返す
間違った動きも一緒に覚えてしまいます。正しい指で動ける速さまで、思い切ってゆっくりにしましょう。
動きにくい指だけを長時間鍛える
薬指や小指だけを無理に動かし続けると、手に力が入ります。短い時間で区切り、手全体を楽に使いましょう。
痛みを我慢して練習する
痛みや強いしびれがある時は、練習を中止してください。続く場合は自己判断で無理をせず、医療機関へ相談しましょう。
指は「考えなくても動く」まで、少しずつ覚えていきます
初めは、「次は人差し指、その次は中指」と、一つずつ考えながら動かします。
それで良いのです。
短い動きを同じ指使いで繰り返すと、少しずつ、考えなくても指が動くようになります。
楽器を初めて習う方にも分かりやすい、AYA鍵盤ハーモニカ協会認定の「初心者のための、大人の鍵盤ハーモニカ教本」もあります。
楽器の基礎から、息の使い方、タンギング、指使い、曲の演奏まで、楽しみながら少しずつ身につけられるように作られた教本です。
AYAケンハモスクールでも、最初から速く演奏することは求めません。
指の体操をする。音を出さずに動かす。短い部分をゆっくり吹く。
一つずつ「できた!」を重ね、最後に曲へつなげていきます。
子どもの頃に楽器を習っていなくても、今から始めて遅いということはありません。
川崎市多摩区で、大人の鍵盤ハーモニカを体験できます
自分に合う指使いや、手の位置は、曲や手の大きさによって変わります。
一人で練習していると、「この指で合っているのかしら?」と迷うこともありますよね。
AYAケンハモスクールは、川崎市多摩区にある、大人のための鍵盤ハーモニカ教室です。
楽器が初めての方や、楽譜が読めない方にも、手の形や指の動かし方から、ゆっくりお伝えします。
体験レッスンでは楽器をお貸しできますので、まだ楽器をお持ちでない方もご相談ください。

