松田昌先生の、鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)講座をレポートします!

鍵盤ハーモニカ講座、勉強会

松田昌先生の、鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)講座をレポートします!

大人の楽器として、注目されてきている『鍵盤ハーモニカ』。その第一人者である、松田昌先生が、神奈川県川崎市の京浜楽器、百合ヶ丘店にて、鍵ハモ講座をされました。

『マサさんの、もっと楽しむ鍵盤ハーモニカ、徹底攻略セミナー』と題して、2回シリーズで、開催。

当日、講座開始前には、『1分で作れる、鍵盤ハーモニカ専用マスクの作り方タイム』もありました。

第1回目は、2022年2月14日(月)、10:30~12:30 【 吹く楽しみを満喫するために!】
第2回目は、2022年3月14日(月)、10:30~12:30 【アンサンブルを楽しむために!】

今回は、コロナ禍の為、50人限定の講座。チケットは、即完売でした!!

受講したかったけれど、参加できなかった方も、いらっしゃると思います。

鍵盤ハーモニカの、魅力を体感できる、こんな素晴らしい内容を、50人だけでは、もったいない!!

と、いうことで、松田昌先生の、講座の内容をレポートさせて頂きます!

その前に、まずは、講座で使用した教本『マサさんのもっと楽しむ、鍵盤ハーモニカ』について、触れてみますね。

昌先生教本

教本は、3つのカテゴリーに分かれています。

  1. 鍵盤ハーモニカ+ピアノ
  2. 鍵盤ハーモニカ、ソロ(両手演奏のコツ)
  3. 鍵盤ハーモニカ、アンサンブル

それぞれの曲もご紹介します。

  1. 異邦人・風になりたい・ウィスキーが、お好きでしょ・コーヒールンバ・SWEET MEMORIES・シング
  2. 大きな古時計・サテンドール・内気なピエロ
  3. フォスター組曲(金髪のジェニー・おお、スザンナ・草競馬)・子象の行進・ユーモレスク

*アンサンブルは、全てトリオです。

1曲ごとに、『曲目解説』、『演奏のヒント』なども掲載されていて、大変勉強になります。

では、『松田昌先生、鍵盤ハーモニカ徹底攻略セミナー』の内容です!

第1回目【 吹く楽しみを満喫するために!】

『マサさんのもっと楽しむ、鍵盤ハーモニカ』曲集の講座、前半は、歌い方、をテーマにした、素晴らしい内容でした。

息の入れ方で、表現ができる、鍵盤ハーモニカは、様々な歌心が必要なんですね。

  1. 基礎練習のコツ~腹式呼吸・強弱変化・タンギング(参加者皆で、基礎練習を行いました)
  2. 歌うように吹くためのコツ~フレーズの捉え方・微妙なタンギング・コブシ
  3. 両手弾きのコツ~左手の使い方・バランス腹筋、舌、喉を使って、音量調節

音量調節は、『息の量』と、思っている方は、多いですが、この、息の量を調節するのに、欠かせないのが、腹筋、舌、喉です!

まずは、参加者全員で、腹式呼吸の練習、鍵盤ハーモニカを学ぶ上で、最重要な、タンギングの基礎練習をしました。タンギングには、様々な種類があり、手法を身に付ける事で、グっ!と、表現が豊かになります。

そして、OU OU奏法。この奏法をマスターすれば、美しいビブラートも夢ではない!(笑)

基礎練習の後は、実際に、曲でどのように使うか・・・今回も、私が、講座のお手伝いをさせて頂き、昌先生のピアノ伴奏で、『ウイスキーがお好きでしょ』を演奏させて頂きました。

この曲、大好きなんです!そして、アレンジが素敵すぎて、酔いそうでした~~(笑)

でも、こう言う曲は、酔うと、わざとらしくなり、変な抑揚が付いてしまいます。

歌心を忘れては、いけない!

と、思いきや、昌先生から、『飲み屋のママ風に吹いて~』『森進一風に吹いて~』と、難題な指示が・・・・・・(笑)

その時の、演奏がこちらです↓ 【ウィスキーが、お好きでしょ】

私は、3種類のタンギングと、2種類のビブラートを組み合わせて、演奏しています。

ビブラートのかけ方や、種類については、『AYA鍵盤ハーモニカ講師養成講座』でお伝えしています。

ロングトーン、タンギング、ビブラート、ピッチベンド等、鍵盤ハーモニカに必要な技法を、学んで頂けます。

次回の『AYA鍵盤ハーモニカ講師養成講座』の開催は、現在未定ですが、決定しましたら、詳細をアップします。

AYA鍵盤ハーモニカ協会のホームページは、こちら

第2回【アンサンブルを、楽しむために】

鍵盤ハーモニカの、更なる楽しさを知ることが出来る、アンサンブル。後半は、自分の音、相手の音、そして役割を意識する、レベルの高い、内容でした。

自分の役割を意識し、演奏することが、アンサンブルの醍醐味なんですね。

  1. アンサンブルを成功させるコツ~聴く・役割を意識する。
  2. 両手弾きの発展

アンサンブルのコツは、まず、聴く事!『自分を聴く耳』『アンサンブルを聴く耳』『客席で聴く耳』この3つの耳を持って演奏します!

次は、自分の役割を意識する事!『メロディー』『ベース』『コード(伴奏リズム)』『対旋律』。役割がわかれば、おのずと、主役か脇役かのバランスがわかりますね。

アンサンブル曲は、『金髪のジェニー』『おお、スザンナ』『草競馬』の3曲を演奏しました。

では、それぞれの曲について、解説しますね。

金髪のジェニー

メロディーが、引っ張っぱる(ルバート)

つまり、テンポを自由に加減(速くしたり、遅くしたり)して、自由な速さで演奏します。そして、テンポを自由に動かしたあとは、元のテンポに戻していきます。

無理やりテンポを揺らそうとすると、不自然な感じになるので、音楽の自然な流れの中で、こういう風に歌いたいという思いがあった上で、テンポを伸び縮みできるといいですね。

歌詞で歌うように(スラーとプチスラー)

このテキスト『マサさんの、もっと楽しむ鍵盤ハーモニカ』の多くの曲には、スラーとそれを細分化した、プチスラーが付いています。

メロディーの大きな『全体スラー』の中に、小さな『プチスラー』を意識して吹くと、歌詞を歌っているような自然な抑揚をつける事ができます。

玉突きのように、お互いが影響し合う

トリオアンサンブルを演奏する上で、各々のパートのバランスと役割が大切です。この金髪のジェニーのアレンジは、メロディーが、1パート、2パート、3パートにも配置されています。

楽譜に記載されている、強弱記号を単に見て演奏するのではなく、メロディーが綺麗に弾き継がれていることを、意識することが大切です。

おお、スザンナ

フィドルバイオリンのイメージで伴奏

鍵盤ハーモニカでも、フィドルバイオリン的な、ご機嫌な演奏ができます。フィドルバイオリンの、リズムをキープするのは、一人では、息が続かないので、1パートから、3パートへ、そして、2パートへ・・・と引継ぎ、ダブルタンギングを使って、フィドル風の表現になっています。

素晴らしいアレンジに、脱帽しました!

スピード感が大切

鍵盤ハーモニカを、カントリーミュージックのフィドルのように、リズム楽器として使う発想が中心のアレンジなので、リズミカルな、スピード感が必要です。また、メロディーは、飛び跳ねて、踊っているようなイメージを持って演奏すると躍動感が出て素敵です。

草競馬

競馬場のイメージ

まずは、イントロに脱帽です。G♭キーのファンファーレ!その後、ゲートインして、2度目のファンファーレの後、レースが始まります。

1パートのファンファーレに被るように、2パート、3パートは息を合わせて、テーマに入ります。緊張感満載のスタートです。

平行和音、ブルーノート、などアレンジの変化を楽しんで

緊張感の中にも、爽快感があります。特に私が好きな部分は、平行和音で、音階が上がって行くところ。馬が、走っている様子、しかも、ぐんぐんスピードを上げて、ゴールを目指している場面が想像できます。

ゴール寸前では、フラッターを使い、『馬のいななき』をぜひ、取り入れてみたいですね。

まとめ

鍵盤ハーモニカの奥深い世界を知ることができた、本当に貴重な2日間でした。

『マサさんのもっと楽しむ、鍵盤ハーモニカ』の教本が素晴らしい事は、もちろん、昌先生のお話しが楽しく、演奏だけでなく、お話しにも引き込まれた2時間でした。

AYAケンハモスクールの生徒さんや、AYA鍵盤ハーモニカ認定講師の先生方も、講座にいらしていましたが、皆さんから、『本当に楽しい時間だった!』と感想を頂きました。

松田昌先生には、ぜひまた、楽しい、鍵盤ハーモニカ講座を開催して頂きたいと思います。

松田昌先生の教本『マサさんのもっと楽しむ、鍵盤ハーモニカ』は、こちらで購入できます。

 

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